『あえて、レールから外れる。逆転の仕事論』堀江貴文著を読む…が

今週はN国党の話題も全く無いので(特に言うべきこともなかったので)、書評をしようと思います。

最近は自分の好みに合うような著者以外の人の本も読んでみようと思いアマゾンのキンドルサービスに登録していろいろ読んでみようということをしています。

で、おすすめにあった『あえて、レールから外れる。逆転の仕事論』(堀江貴文著)を読んでみたという訳です。2015/5/20の本なので結構古い内容?かも

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感想としては→これって本なの‥?

まず面食らったのは「これって本なの‥?」という戸惑いですね。

とにかく内容、文字数など全てが薄くペラッペラな中身となっています。

こう言うとホリエモンは「今の人は活字が読めないのでこのくらいがベスト」とか言いそうですがとにかくこれは本ではありません。

何ていうかパンフレットみたいな代物でホリエモンの友達の話がその人ごとに掲載されているという感じでした。まとめとしてホリエモンも(ゴーストライティングかもしれませんが)登場します。

内容的には学べるものは一切ない

この本を読んで学べるものって何かあるのか言われると多分無いでしょうね。

これは「私(個人)が学べるものがない」ということではなく、ほとんどの一般的な読者は学べるものがないという意味です。

理由としてはここに登場する人達は特殊な仕事(芸能やメディアに関わる仕事がほとんど)をしていて一般の人には関係がない話ばかりでした。

とにかくホリエモン周りの人達って(広い意味で)「水商売」の人達ばかりで一般人からすると「何か話は分かるんだけどあんまり関係ねえよな~自分には」という反応になると思われます。

一番気になったのは結局、岡田斗司夫の愛人問題?

やはりこの本で最も気になる部分というのは岡田斗司夫という人でしょう。

この人はアニメ関係の起業家?でそれも早々に辞めてしまって今は作家・評論家みたいな感じの人だそうです。

ただ岡田斗司夫といえば「愛人リスト事件」ですよね。私も何となくネット等で見聞きした話だったのですがそれについてこの本でも触れられています。

とにかく愛人が多くいるのは事実であり、これで叩かれて鬱になったのも事実だそうです。

ただ問題としては岡田斗司夫氏がこれを社会的実験であると言っている点でしょう。それについても堀江氏は一定の評価をしています。

これまでの家族制度を維持するのは今後の社会では不可能という持論でもって愛人が多くいることを正当化しています。こういう共同体を作ってこれを家族と呼んで新しい社会の形を模索しているんだというような趣旨の話がこの本でされています。

一夫多妻制にも通ずるような主張であり、ある種の社会的実験であるようなことなのですが、私はこういうのはただのカルトだと思いました。

たまにこういう訳の分からないカルトを考え付く人物が現れたりするんですが「性欲が強すぎる、また色情魔に近い人物像」が岡田斗司夫氏なのではないかと考えられます。日本で言えばオウム真理教の麻原みたいな感じで彼も自身の宗教を利用して様々な愛人を信者内に持っていましたよね。

岡田氏も自分のコミュニティや知名度を利用して愛人を複数募り、それを社会的実験であるというように正当化しようとしているという感じなのですね。結構古い話のようですが本として残ってるのも凄いなって。開き直りでしょうか。

とにかくこういうのは別に新しい考え方でもないし、ただの煩悩の強さを公に吐露しているだけの話でありそれを我慢できない、実現しないと死にきれないみたいなどうしようもない駄々っ子ちゃんがホリエモンのお友達には多いということが分かる話です。

ホリエモンの本は読む価値は余り無いです

私はホリエモンについては「チンピラ起業家」「落伍者」とよく言っています。

その理由とはそもそも堀江貴文という人は東京大学に入ったは良いがその後はろくに勉強もせずに最終的には競馬にハマッて金がなくなってIT関係の実入りの良いバイトを見つけてそれを始めたそうです。

そこから大学も辞めてITで起業しようという流れになっていったのですが、まさにチンピラ起業家ですよね。

よく比較される孫正義さんや三木谷浩史さんとは段違いの出自なんです。

大学に入学するのがゴールで入学後は何の目標も見い出せず勉強もせずにフラフラしていてハマッたのが博打(競馬)であり、その後はインターネット起業というお察しの水商売人生に堕落していきます。

確かにIT起業という道はお金の面では大成功だったもののチンピラ気質がいつまでも抜けず何の勝算もなくメディアの権力者や国の権力者に喧嘩を売った結果、最後は実刑判決を受けた上に資産何百億円あったのに破産状態にまで追いやられたという顛末です。

あなたも堀江貴文みたいになりたいですか?

言うまでもない、聞くまでもない話でした。。

また彼の本については著しく内容が薄くその多くは小銭を稼ぐ話(=ビジネス)が書かれています。

本と言っていますが彼自身の宣伝、パンフレットであることが真相ですね。

若い人が例えば1,500円とかお小遣いを使って買うような本では決してありませんので冷やかしで見るならブックオフとかアマゾンキンドル無料で見るというのがオススメです。

堀江貴文の本を買う価値は無いというよりも、買う意味が分かんねえよっていうのが今回のオチですかね。何で堀江の宣伝を金出して買ってまで見ないといけないんだっていうね。。

今回もちょっとだけ辛辣な内容になってしまいましたが私の偽らざる読後の感想です。私が起業家の本で推薦するのはピーターティールの『ZERO to ONE』です。ありがとうございました。